ハンドメイド♪シンプルに楽しめる伝統技法 刺し子の花ふきんの作り方♪


刺し子がしてある布巾に「花ふきん」という名前が付いたのは、いつからなのでしょうね?
 
最近になって誰かが付けたのか、または「花ふきん」という名前自体はずっと以前からあって、最近有名になったのか??この「花ふきん」という名前が知られるようになってから、以前よりも刺し子を目にすることが多くなった気がします。
 
今回ご紹介するのは、伝統の麻の葉模様の花ふきんの作り方です。動画には、刺し子を刺していく様子が段階的に収められています。
 
刺し子は並縫いだけで作り上げるので、正絹の着物の刺繍や西洋の刺繍と比べると本当にシンプルです。でも、このシンプルさが刺し子の魅力です。
 
一面に刺し子がされた布は見事で、華やかでもあります。自由気ままにチクチク刺して、素敵な花ふきんを作ってみてはいかがでしょうか?

[材料と道具]

 さらし
 刺し子糸
 チャコペンやチャコペーパー
 安全ピン等

[作り方]

1. さらしは二枚重ねにして使う。表になる生地に刺し子の図案を写す。
 
2. 2枚の生地を重ねて安全ピン等でとめ、周りから刺していく。
 
3. 縦の線を、布の真ん中にあるものから刺す。
 
4. 斜めの線を交互に刺す。
 
5. 葉の部分のジグザグの線を刺す。
 
6. 横の線を刺す。

完成です♪

ハンドメイド♪シンプルに楽しめる伝統技法 刺し子の花ふきんの作り方♪まとめ

使用する布に関する部分等を、こちらで少し加筆しました。
 
刺し子のようなものは、昔から全国各所にあったそうですが、有名なのは東北地方のものだそうです。なぜ東北で刺し子が発展したのか。刺し子は、すり切れて穴があいた布の補強という目的もありますが、防寒のためにも行われていたとのこと。
 
特に、津軽地方のこぎん刺しが生まれた背景には、並ならぬ苦労と努力を感じました。
この地方では綿花の栽培ができないので、木綿を手に入れる手段は他地域からの買い入れのみ。
 
津軽藩は藩の財政の流出を防ぐために農民の木綿の着用を禁止し(江戸時代中期頃?)、代わりに麻を植えて、織った布で服を仕立てさせましたが、麻は耐久性がよろしくない。
さらに、麻布の風通しの良さは夏はサラリと涼しいけれど、冬に必要な保温性は乏しすぎて、こちらの点でも問題あり。
 
こんなん全然ダメ、すぐボロになるし寒いしちょ~最悪!!…それで少しでもこれらの欠点をカバーしようと、麻の生地の粗い目を、ひと針ひと針、糸で埋めたのだそうです(当初は糸も麻糸)。
 
これなら耐久性も増すし、温かくもなるとのこと…。ええ~っ、ちょっと待って、布目を糸で埋めるって…なんという涙ぐましさ。逞しいと賞賛する見方もあるかもしれませんが、ここまでしなきゃいけないなら、木綿の着用を認めてやればいいのに…。でも、どちらにせよ木綿は高価だったので、一部の人しか買えなかったようです。
 

江戸時代後期になると、藩はますます貧乏に。立て直しの一環として、下級武士の女性達に木綿の織物を織ることを奨励。
余った木綿の糸がこぎん刺しの糸に使われ、木綿の糸の刺しやすさによって様々な模様が生みだされました。
 
ここから明治時代くらいまでがこぎん刺しの最盛期だそうです。この辺りになると、ちょっとは楽しそうになりますね。
本当は農民は木綿を着ちゃいけないのに、見逃しみたいなものもあったんだろうな。まあ、下級武士と農民の境なんて、あってないようなものですが。

 
現代の刺し子は、機能面での意味はなくなり、装飾性だけのものになりました。
刺し子の柄も、古典的なものも人気がありますが、ペンで描いたイラスト画のようなデザインも人気があります。
 

もともとは必要に迫られて産み出された刺し子を、現代では楽しんでやることができる…私たちは幸せですね。
刺し子に限りませんが、素晴らしいものを産み出した先人に感謝をしつつ、自由に楽しみましょうね。